阿南信義

モーセの路程と今月の決意




2月になって、朝は極めて気温が低く、昼は春を迎えた温暖な気候となってきました。昨日は昼の温度また格別に高く、農作業は汗ばむ程でした。

それで自分の体調もそれについていけず、頭がくらくらして軽い熱中症になり夕方には寝込んでしまいました。このままでは明日の日曜礼拝はできないと殆ど中止にしようかと思っていました。

なんの思考もできない状態でしたが、休んでいる時間に夢を見せられたりしてやらなければ後悔すると思わされ、夜中に祈り準備をすることなりました。






真のお父様のみことば  1957年6月23日

 皆さんが神様の前に立つとき、贖罪の恵みにあずかりたい心をもつことも必要です。あるいは、家庭と民族と世界の問題をめぐって贖罪の恵みを求めることも必要でしょう。しかし私たちは、自分の悲しみと嘆きを「解怨してください」とすがって哀願する段階を越え、神様の胸中に深くしみ込んだ、創造ののちに人間の過ちによって抱かされた怨恨を、解いてさしあげたいという訴えが必要であることを知らなければなりません。


 私たちをして希望の園、福地を欽慕せしめ、その園に入って、被造物の代表として父に栄光を帰すことのできる人物とは、どのような人物でしょうか。その人物は、人間が神様に対して犯したすべての犯罪を蕩減するために、悔い改めの祭物になろうと勇み立つことのできる人物であるはずです。


 さらには、その人物は、今まで人間の犯したすべての歴史的犯罪を蕩減しようとして苦労した歴史的な聖徒たちの罪にまで責任をもち、「お父様、語ることのできなかった、あなたの希望と嘆きのすべてを私にお任せください。私がお父様の望みをかなえ、あなたの嘆きを解怨いたします」と言うことのできる人物であるはずです。

 私たちは、罪悪の歴史から抜け出さなければならない運命に置かれています。それゆえ、あらゆる罪悪と嘆きの要素を清算し、神様に向かって「これをもってして、あなたの抱いてこられたすべての怨恨を解いてください。きょう、これ以降は、お喜びくださいませ」と言うことのできる息子、娘、歴史上になかった「生きた祭物」となり得る息子、娘の現れることを望みながら、神様は今まで復帰摂理歴史を導いてこられたのです。


 私たちは、神様が摂理のみ旨を立てられ、二千年の間ありとあらゆる苦労を通過しながら探し出した一人の人物がヤコブであった、ということを知らなければなりません。ヤコブ以降四百年の歴史路程を経て、神様は、ヤコブの立てた一代復帰の基準の上に民族復帰の中心人物としてモーセを立てられました。このようにして、長い歳月の間摂理してこられた神様の全体摂理の結実体として、モーセが探し出されたのです。そのため、モーセが責任を完遂すれば人間はもちろん、神様の中にたまった怨恨まで解かれるようになるのです。モーセは、こうした条件的立場で民族の代表に立てられたのです。


 モーセは、神様が全歴史を摂理されて得た結実体であり、民族にとって換えることのできない存在でした。このように選ばれたモーセは、歴史的な怨恨を蕩減すべき責任が自分にあるということを感じて、神様のすべての悲しみを解かなければならず、民族的な悲しみにも責任を負わなければならない立場にありました。


 それゆえ彼は、パロ宮中生活の四十年、ミデヤン荒野四十年、合計八十年の間精誠を尽くしながら、先祖から受け継いできたイスラエル選民権を失わずに志操を立ててきました。 モーセは、パロを相手にして闘ったその当時も、天の願いであるみ旨のみに対することのできる志操をもっていました。また、モーセは民族にとって換えられないほどの資格を備え、サタン側と対決できる資格を備えましたが、彼の代身者となり得るイスラエル民族になれなかったために、神様がパロをかたくなにされたことは、あなた方もよく知っているはずです。


 それでは、モーセに接するイスラエル民族は、どのような心情をもつべきだったのでしょうか。彼らは、神様が数千年間苦労し、また先祖たちが数千年間努力し、何もかも与え、何もかも犠牲にして探し出され、立てられた一人の中心人物がモーセであるということが分からなければならなかったのです。イスラエル民族は、神様がすべてを犠牲にし、その代価として探し出されたのがモーセであるということが分かりませんでした。それゆえ荒野で、六十万の民衆が倒れるようになったのです。


 モーセ以後、数千年の歴史を経ながら預言者たちがこの地上に送られた目的、また世界を代表してイエス・キリストがこの地上に来られた目的とは何かといえば、神様の御苦労と嘆きを代わりに負うことであり、人間と万物の嘆きを代わりに負うことであったのです。ところで、どこの誰が、イエス様が万民を代表して現れた条件的な方であることを知っていたでしょうか。イエス様が、四千年間嘆いてこられた神様に代わって、サタンに対して勝利の条件を立てる方だということを誰も知らなかったのです。




(1) 第一次民族的カナン復帰路程 概観
①信仰基台
②実体基台
・出発のための摂理
③第一次民族的カナン復帰路程の失敗


(2) 第二次民族的カナン復帰路程   概観
①信仰基台
②実体基台
・出発のための摂理 三代奇跡と十災禍
③幕屋を中心とする復帰摂理
(イ) 石板、幕屋、契約の箱などの意義とその目的
(ロ) 幕屋のための基台
(a) 第一次 幕屋のための基台
(b) 第二次 幕屋のための基台
(c) 第三次 幕屋のための基台
④第二次民族的カナン復帰路程の失敗


(3) 第三次民族的カナン復帰路程の概観
①信仰基台
②実体基台
(イ) モーセを中心とする実体基台
・出発のための摂理 岩を打って水を飲む
(ロ) ヨシュアを中心とする実体基台
③メシヤのための基台


    2023年2月の決意

1 神様の怨恨の復帰摂理の心情を解放
2 中心人物の位置と立場を相続
3 王権を支える皇族圏の形成 


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