阿南信義

家庭連合への名称変更と祝福家庭の使命




真のお父様は1997年4月8日、世界統一基督教統一神霊協会から世界平和統一家庭連合への名称変更を指示されました。八定式の宣布によって、縦横の八段階の蕩減路程を勝利されたメシヤは天宙的な父母の立場から氏族メシヤの勝利圏を祝福家庭に伝授されて、家庭連合時代を宣布されました。


昨年の4月、その世界平和統一家庭連合の名称を変更した韓氏オモニの狙いは、真のお父様の勝利圏を破壊するとともに完全に氏族的メシヤの道をも塞ぐかたちとなり、天一国創建のプロセスを破壊しました。


氏族的メシヤの勝利のために世界平和統一家庭連合に変更された真のお父様の心情圏を理解することが重要であり、その摂理的な意義を理解することが天一国創建の根本であることを痛感します。



世界平和統一家庭連合時代の開幕宣布1997年4月8日のみことば
(抜粋)

昨日は第三十八回の「真の父母の日」でしたが、三数と八数はアダム時代、イエス時代、再臨時代の三段階の時代を代表した八数に該当する数です。これからの三年路程、三年分別期間……。いつも大転換の時期には三年路程が必要なのですが、この分別期間を中心として歴史的な新しい方向、新しい目的地に向かって出発する時代が訪れるということを、皆さんは知らなければなりません。

 皆さんも知っているように、私たちの組織は今、二重組織になっています。これからは「世界平和統一家庭連合」が中心となって先頭に立っていきます。今までは統一教会が先頭に立っていましたが、これからは家庭連合が先頭に立って、統一教会は徐々になくなっていくのです。統一教会の「世界基督教統一」という言葉がなくなるのです。

 キリスト教は責任を果たせませんでした。ゆえに、その次元を超え、キリスト教の祝福が万民の前にすべて委譲される時代に入ったということを、皆さんは知らなければなりません。世界基督教統一神霊協会ですが、神霊というのも結局、真の父母を中心として地上に家庭的メシヤの基準が定着する時には終わるのです。神霊の実体をこの地上に迎えて生きるべき人たちが、真の父母の継承者たちなので、その真の父母は、霊的完成と地上完成を代表した家庭の出発から、国家出発、世界出発、天宙出発を代身し得る、一つの模型的な基台になるということを皆さんは知らなければなりません。

 したがって、今後残る名前は何でしょうか? 世界基督教統一神霊協会の時代は過ぎ去りました。それは闘わなければならないのです。キリスト教を統一しなければならないのです。統一するためには闘いを経なければなりません。平和の基準がありませんでした。闘争的概念を中心として、サタン世界に引継・委譲していく過程にあるため、平和という概念もなく統一という概念もないのです。キリスト教を統一する時代は既に過ぎ去ったのです。

 長子権復帰、父母権復帰を完成したので、イエス様がイスラエル圏に着地し、ローマ帝国という世界舞台に移っていけるはずだったその基盤を、統一教会において長子権復帰、父母権復帰、王権復帰時代に移行していくことによって、すべてを回復したのです。ですから、キリスト教の統一だけではありません。世界統一時代に移行したのです。

 ですから、今日この第三十八回の「真の父母の日」を中心として、統一教会という名称はなくなり、世界平和統一家庭連合とするのです。四月十日からこの名称を使うのです。

 堕落によって植え付けられたために、終わりの日には堕落のその実が、普遍的に世界人類の家庭で結ばれるのです。実が結ばれるにあたって、サタンもどうすることもできません。取り返しがつかないのです。神様もどうすることもできません。ですから主人がいません、主人がいないのです。

 今、統一教会が教えているのは復帰路程における血統復帰、その次は何ですか? 二つ目は所有権の復帰です。神様は主人になれませんでした。血統を中心として人間を失いました。その次に物を失いました。その次に何ですか? 心情圏の復帰です。一族が生きることのできる環境と、人と、天の伝統をすべて失ったのです。

 心情圏というのは七代先祖、一族のことを言います。氏族的メシヤの使命を果たすことによって、その一族というのは自分の所有圏、自分の血族ではありません。神様に帰らなければなりません。神様の血族となって所有権をもたなければなりません。この地は自分の地でも、一族の地でもありません。この宇宙の地なのです。宇宙の主人となり、宇宙の先祖となるためのものなのです。

 ですから、自分の一族に対する血統問題、一族に対する所有権問題、一族に対する心情圏が問題ではありません。神様を中心として宇宙の心情圏へと拡大しなければならないのです。そのような大転換を標準として統一教会は進んでいるのです。心情圏復帰とは何かというと、氏族的メシヤ圏の確立です。そこでは血統転換、所有権の転換がなされなければなりません。人を失い、万物を失いました。ですから、人と万物を取り戻さなければなりません。人と万物を取り戻して一つに結び、「この地上の私たちが生きた地が、神様の所有圏となり、神様が活動できる生活の基台となり、神様の心情的な対象圏となりましたから、神様の前にお捧げします。天のものと致します」と言わなければならないのです。

 氏族さえ編成すれば、民族が自動的に編成され、国が自動的に編成されるのです。七代になれば何家庭になりますか? ヤコブのときは一族です。系列的な出発です。その次にモーセ時代は民族時代であり、イエス時代は国家時代です。国家を編成しなければならないのです。すべての家庭の目的は国を探し求めることです。そうではないですか? 家庭があれば自然に国が形成されるでしょう?

 個人時代、家庭時代、氏族時代、民族時代、国家時代、世界時代、天宙時代、神様時代、この八段階を越えていかなければならないのです。この縦的な歴史を横的にすべて展開し、サタンのすべての蕩減条件、サタンが残した壁や穴をすべて埋めなければなりません。そうして水平にしなければなりません。




祝福家庭天宙化時代(天宙平和統一家庭連合) 1997年5月4日のみことば
(抜粋)

 「天宙」という言葉について私たちは知っていますが、一般人は知らないのです。一般的には世界というのです。天宙とは、霊界とこの地上世界を指します。地上天国・天上天国を意味するのです。そこで「祝福家庭天宙化時代」なのです。一般人は知りません。私たちだけが知っているのです。統一教会、世界平和統一家庭連合は「天宙平和統一家庭連合」という概念をもたなければならないのです。


 「祝福家庭天宙化時代」なので、今からでも正さなければなりません。今までは好き勝手に生きてきました。真の父とは何ですか? 真の父は全細胞の真なる王です。すべての細胞の中で、真の王となる細胞です。では、真の母とは何ですか? 真の父はプラスであり、真の母はマイナスです。その方向が同じでなければなりませんか、ジグザグに食い違わなければなりませんか? 同じでなければなりません。これを絵に描けば、このようになりますが、真の父はプラスです。センターをこのように描けば、上は神様を中心としてプラス・マイナスであり、下は真の父母を中心としてプラス・マイナスになります。それが垂直を中心とした運動、円形を中心とした運動をするのです。

 そうなれば、この場は数多くの個人代表、家庭代表、国家代表、世界代表、全天宙の前に、すべての細胞が一つになった場です。

 それゆえ、堕落した世界において、一つの細胞で勝利し、個人的に勝利し、家庭的に勝利し、氏族・民族・世界・天地の前にも勝利して、神様と完全に一つになったその場でなければ、真の父母が出てこないのです。ですから、祝福家庭が完成してこそ、すべて定着するのです。真の父母の家庭が出発してこそ、すべて成就するのです。

 完成は天宙的な完成です。世界的な完成なのです。それは家庭連合を中心として、家庭を中心としてです。家庭連合も、家庭を中心として完成するのです。誰の家庭ですか? 私の家庭です。皆さんの家庭は一つの細胞と同じです。細胞が完全でなければならないのです。すべてが完全でなければならないのであって、そうでなければ故障するのです。祝福家庭も一つの細胞と同じです。家庭も一つの細胞と同じなのです。


 先生は中心の根であり、中心の幹であり、中心の芽です。先生は一つの方向に育ったまっすぐな幹です。皆さんは四方に育った枝です。皆さんはどれほど大きな幹になりますか? 皆さんは大きな幹になりますか、小さな幹になりますか? 皆さんには氏族的メシヤの使命があることを知らなければなりません。アメリカは小さな幹ですか、大きな幹ですか? アメリカと中国ではどちらが大きいですか? 中国はアメリカより人口が何倍多いですか? 三倍、四倍にもなります。ソ連も皆さんよりも大きいのです。芽が出て、どれほど大きくなるかによって、幹に枝が生じたり、幹が生じたりするのです。これをぷっつり切って植えれば、違う木になるのです。

 それで家庭的メシヤ、氏族的メシヤ、国家的メシヤ、宇宙的メシヤ圏へと、解放世界の神様を占領するために出動するのです。神様の愛に抱かれるのです。アーメン!

 祝福家庭は確かにメシヤに違いありませんが、メシヤとは真の父母圏を意味するのです。祝福家庭は、真の父母とメシヤを同時に所有したのです。旧約の未来の願いはメシヤです。新約も同じです。成約時代も真の父母、メシヤを願ってきました。旧約時代には、メシヤがこの地上に来ることを待ち望んでいました。二番目の新約時代にはイエス様がメシヤとして来られましたが、家庭をもてませんでした。すべてを失ってしまいました。地上に定着できなかったのです。イエス様は、そのように来られて逝きました。三番目の成約時代には、メシヤが再臨主として来られました。そうして、家庭から出発した世界的な勝利基盤を、縦横に拡張したのです。いかなる障害物もない世界です。

 今や真の父母を知りました。真の父母は何かと言うと、天地を代表した勝利的な立場に立った三次理想的なメシヤであると共に、真の父母であることを知らなければなりません。旧約時代の真の父母、新約時代の真の父母は失敗しました。しかし、成約時代の真の父母という名前は世界化されたのです。それで祝福したのです。これは天宙史的な解放のためです。これは横的世界、縦的世界においても反対がありません。歓迎です。歓迎あるのみです。被造万物がみな解放されます。万歳!(「万歳!」)。祝福するようになれば世界化、天宙化時代になるのです。

 十一月二十九日の三百六十万双は天地が接する時です。縦的世界と横的世界が接する時です。ですから、アダム家庭において堕落せず、全人類が堕落せず、横的なすべての世界が待ち望むべきであった祝福の日が、この時なのです。エデンの園においてアダムとエバが、家庭完成を成就するのです。引っ張って強制的に結婚させてもサタンが反対しません。強制的に祝福を受けながらも、受けた後には永遠に真の父母に感謝することでしょう。宇宙の価値を相続する代表的家庭として立てるのです。

 さきほど、女性の生命や男性の生命を引っ張れば、すべて引っ張られてくると言いましたが、皆さんが祝福家庭になることによって、皆さんの先祖も子孫も解放されるという、統一的な解放時代が到来するのです。

 アダムとエバが堕落し、イエス様が失敗はしましたが、再臨して完成することによって、家庭を築き、成約時代を迎えたように、皆さんの先祖が誤まりはしましたが、皆さんが再臨した家庭のように、再臨主に属した家庭のようになっているので、皆さんの先祖も解放されるという統一圏時代が到来したのです。祝福以降に天上世界がすべて解放されるのです。地上祝福時代から霊界祝福時代に拡張するのです。

 今まで霊界に行った人たちは天使長の立場だったので、相対と別れ別れになりました。天国というのは、本来アダムとエバが堕落しなければ、夫婦で完成して入っていくところです。天国家庭から、天国氏族、民族・国家・世界・天宙と拡張しなければならないのが原理であるため、神様に侍って生きたことのない家庭は、天国に入っていけないのです。それゆえ、天国に入っていける家庭が今までありませんでした。しかし、真の父母が来られて、そのような家庭を編成することによって、空っぽだった天国を人類の子孫で一挙に埋められるようになったのです。

 再臨主がアダム時代とイエス様時代の家庭を復帰したように、地上世界の皆さん、祝福家庭が、霊界の家庭を復帰し、天国を一挙に埋めつくせるような時となったのです。これまでの宗教は、個人の救いを目標にしてきました。天使長の子孫なので、個人の救いを目標にしてきたのです。それから抜け出れば、家庭の救い、氏族の救い、民族の救いをなすのです。一国が祝福さえ受ければ、天国に属すことができるという大変革時代に入るのです。

 統一教会の祝福された者たちが、氏族的メシヤになれば……、氏族的メシヤさえ連結されれば、世界のどこであろうと一挙にすべてを合わせられるのです。氏族的メシヤの責任さえ果たせば、この世界は完全に、霊界と地上の解放が成されるのです。それゆえに世界基督教統一神霊協会、統一教会は看板を下ろして、「世界平和統一家庭連合」に改称するのです。これまで統一教会は、キリスト教会が必要でした。キリスト教には旧約と新約が含まれます。それを離れては成約時代が到来しません。これまで、なぜレバレンド・ムーンがキリスト教を離れることができなかったのでしょうか? そこに旧約と新約があるからです。旧約と新約がなければ成約を定着させることができないので、彼らと共に歩まずにはいられなかったのです。

 今やすべてが終わりました。祝福が全世界的に展開されたのです。キリスト教時代は終わりました。すべて追い出されました。キリスト教徒の誰であれ、レバレンド・ムーンを迫害することはできません。家庭連合はキリスト教徒とは違います。国家統一圏、強力な指導者と内閣構成員……、違うのです。世界平和統一家庭連合なのです。

 誰も私たちに敵対できません。自由なのです。キリスト教もレバレンド・ムーンに従わなければなりません。ローマ・カトリックやプロテスタントもそうです。古代の人々も皆、私の後ろに立たなければなりません。前にも横にもどこにも障害物がありません。高速道路ができあがったのです。いつ、どこでも、誰でも解放させることができます。個人はもちろんです。家庭の救い、氏族の救い、国家であれ、世界であれ、一斉に全指導者や王、大統領たちが一つになり、「レバレンド・ムーンから祝福を受けよう!」となりさえすれば、同日同時刻に、全世界が祝福を受けるようになります。どれほど驚くべき時が近づいていることでしょう! 先生が語った単なる概念ではありません。実際の出来事です。世の中が動くのを見てみなさい。堕落世界の家庭はすべて破壊されました。青年たちは堕落していきます。いかなる指導者、いかなる宗教者もこれを収拾できません。レバレンド・ムーンしかいません。真の父母であるレバレンド・ムーンだけができるのです。神様はアダム家庭が堕落するとき干渉できませんでした。神様はそのような家庭の群れをすべてご存じですが、干渉することができません。ただ一人、真の父母だけができるのです。真の父母が来られて役事を始めました。そのような能力がなければ、人類を永遠に救うことができないのです。堕落世界にいる人たちが一回でもこの原理を聞くならば、その場でたちまち解放されます。今やこれを全世界の指導者たちに実施しようと思っています。

 ですから「祝福家庭天宙化時代」です。皆さんの一族をすべて祝福家庭にしなければならないのです。160家庭から180家庭です。それでこそ入籍するのです。それを中心として国を救うことができるのです。そのような時が来たというのに、氏族的メシヤにならなければなりませんか、なってはいけませんか? 個人救援時代ではありません。家庭と氏族と国家と世界が一挙に転じ得る時となったのに、家庭的基準で座り込んでいたらどうなりますか?

 このような転換期は最も深刻な時です。神様から見ても、人間から見ても同じです。深刻です。どうしたら氏族的メシヤの責任を果たせるでしょうか? そのような実践と行動がなければ、いくら皆さんが有名な家庭であっても、国家基盤において完結することができません。

 皆さんが興隆しようと思えば、家庭組織を天宙段階まで引き上げなければなりません。他に方法はありません。サタンに打ち勝たなければなりません。私たちはサタンよりも、もっともっと熱心に取り組まなければなりません。時間がありません。抱える問題を解決する時間がないのです。遊ぶ時間、眠る時間、食べる時間がありません。堕落した世界は寝て休んでいます。私たちにとっては、発展して機構を拡張できる良い時です。

 時の価値は本当に貴重です。時間を浪費してはいけません。この聖業に対して自負心をもたなければなりません。
(二八五-一八四、九七年五月四日)


以上。

ありがとうございました。



にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
にほんブログ村


スポンサーサイト



阿南信義
Posted by阿南信義

Comments 0

There are no comments yet.