永田氏の「新体制の規約、聖殿信徒協約について」を読んで

永田氏の「新体制の規約、聖殿信徒協約について」を読んで
あくまで個人の意見です。
2018年11月1日に聖殿信徒協約が制定されました。
そのことに対しての永田氏の記事がありました。
各論の中に疑問点を感じましたので書くことにしました。
①リーダーシップについて
私たちが求めるのは三代王権のリーダーシップのみです。天一国を理想とする者たちは祝福された家庭が三代王権に完全に相対することで、そのリーダーシップを相続することができます。本部や教会という機関は、各家庭がリーダーシップをもてるように援助し、擁護する立場であると考えます。
もし、本部やその体制をしてリーダーシップを求めるならば、天一国の理想とは逆な道をいくことになり、家庭連合の失敗を繰り返すこととなります。
②江利川会長について
この協約が制定会議にかけられる前の10月15日のズーム会議のときに作成委員の松本氏の発言した内容に耳を疑いました。
「最近の日本サンクチュアリの混乱と低迷の根本原因、それは一番の問題点ということで考えるのは、会長に対しての信頼、会長に対する求心力というのが薄れていて、会長に対しての信仰が立ってないことです」。とはっきりと言っていたことです。
協約作成の動機が天一国主人を守ることではなく、会長の立場、本部の体制をはっきりさせるという動機であることがそのポイントであると理解しました。
江利川会長が二代王様が任命されておられる方であることは、百も承知していることで、それは他の韓国やアメリカも同じことです。
ところが協約には「二代王様が任命された本協会会長を中心として」という表現が随所にでてきます。これでは三代王権を絶対中心として、天一国主人の家庭がその絶対対象として立って天一国理想を追求する姿ではなくなってきます。
③組織創建について
本部の事務局はあってもいいと思います。
それは全国の教会、家庭教会を助けるもので、最小限の内容になると思います。全国の教会からの10分の1でしか、運用することはできませんので、当然ながら、小さな本部となると思います。
④王の権限について
当然のことだと思います。
⑤王を裁くことについて
二代王様が任命された方をすぐに、任を解かれるかどうかは神様の原理から判断しなければならないと思います。
家庭連合のとき、真のお父様は韓国幹部の不正をすべて、ご存知でした。しかし裁くということはなされませんでした。
それは人間の責任分担という原理があるからでした。韓氏オモニのこともそれで、すぐに処置することなく、蕩減することを待たれてこられました。二代王様が直接任命された方が絶対に、間違うことがないと単純に信じることはどうかと考えます。それは
江利川会長を不信するわけではなく、三代王権の方向性に対して、正しく支えて全体勝利の方向を目指す必要があるからです。
⑥天一国憲法と法律・ルールについて
天一国憲法の前文において明確に記されていることは
「天国、天一国の国民はすべて、全能なる神、また肉身を持って来られ、計り知れない恩恵により、我々を神の生命、神の愛、神の血統へ接木してくださったキリストの、主権を有する子女である。これにより、天国の全ての人々に、彼らの創造主神様ご自身から、キリストが真の父、文鮮明として再臨し、実体的に確立したキリストの王権を通して、不変にして奪うことのできない権利が与えられる。」
天一国国民のためにある天一国憲法であることがよくわかります。
ところが、聖殿協約では本部の体制や評議会の権限を強調しており、意見したり、反対して行動するものを排除する項目も入っています。
永田氏も「悪を裁くには法が必要です」。と書いていますがサンクチュアリ食口を悪と呼び、裁くための協約はいかがなものかと思います。
そして、
制定会議で私は会長以外のスタッフは天一国憲法では上院、下院は選挙で選ぶようになっているので選挙で選ぶべきと主張しましたが、立候補するものがいない、時間がかかるなどとその意見に対して、まったく応ずることはありませんでした。
⑦二代王の組織論
真のお父様は家庭教会と教会との関係において、1982年神の日みことばで「先生が霊界に逝って戻ってくるところは家庭であり、教会は事務所です」。とはっきり語られています。
それは家庭から摂理が始まるからです。堕落はアダムの家庭からであるので、復帰摂理は家庭から始まるということになり、真のお父様が働かれ、戻ってこられるところが家庭教会ということになります。教会はそれを援助し、擁護するための位置でしかありません。地方教会と本部との関係も同じです。それで二代王様は真のお父様の原則をご存知であられてそのことを講義されておられると思います。
主体と対象は各位が違います。主体は縦的であり、対象は横的な立場です。
それで回転運動を起こすときに球形運動となり、有機体となります。
家庭連合ではそれを逆にしてきました。従って、天の理想は程遠くなり、天一国は破壊されました。
本部が企画や方向性のリーダーの役割とするやり方は、明らかに本部を主体とする体制なので、家庭連合と同じ運命になりはしないかと危惧します。
⑧将来、二代王様がつくられるルールと、聖殿信徒協約について
すでに、二代王様と国進様による天一国憲法が2015年10月11日に発布されています。
それがルールであり、それ以上はないと考えます。
⑨サンクチュアリ・スピリッツについて
聖殿食口は真のお父様とみことばを絶対的に信じ、人間信仰、組織信仰に対して断固戦ってきた勇士です。
それで今、三代王権に完全に侍り、ひとつとなって、天一国の理想を成し遂げるために生命をかけている闘士です。そして、それは自主性が重んじられ、三代王権とひとつになって自分の使命を悟り、実践する能力が問われます。
その中で、聖殿食口同士の議論があることは当然のこととして生じてきます。どちらが正しいかどうかは時間とともに、判断することとなりますので、そこに無駄な労力を使うことはありません。あえて、融和とか統一とか言う必要はないと考えます。
⑩「防御と創建」摂理勝利のため、サンクチュアリ食口は一致団結を。について
この「聖殿信徒協約」が制定されたのは2018年11月1日となっています。
11月1日の第7回改革案制定会議でそれが賛成多数で可決されました。
そして第一回評議会が開かれたのは11月3日でそれが承認され、11月5日の旧救命ボート会議(全国信徒会にあたる)のときには、その説明でしかありませんでした。
私は11月5日のズーム会議で制定のための採決をすると思っていましたが、すでに評議会でそれは確定していて、ただ説明するだけのものであったことに唖然としました。
もし、それが日本サンクチュアリ全体の協約であるならば、当然のことながら、全体の信徒会で採決するのが普通だと思うからです。
これほど重要なことを「評議会」で決定していることだけをみても、中央集権だといわれても仕方のないことだと思います。
まったく、この聖殿協約を中心とすれば、天一国の理想成就は難しい内容を多く含んでいます。
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